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吐くなよ

苦しい・・・颯斗。 優しく抱き締めてくれる颯斗の腕の中で眠りたい。 「他の事を考えてるな烈。」 「ウヴッ!」 俺が少しでも颯斗の事を考えていると男はそれに気付いて俺の喉の奥をガンガンと突いてくる。 荒々しく扱われてまるで人形の様だ。 これが愛し合っていたという扱いなのかと疑問に思ってしまうのだ。 「出すぞ!全部飲み込むんだ烈。」 そう言うと男は俺の喉の奥に生暖かな白濁した欲を注ぎ込んだ。 気持ち悪い・・・吐きたい。 こんな男の欲を飲まされるなんて・・・。 男の身体がビクンと動いて気持ち良さそうな顔をしている。 全部欲を吐き出すと男はゆっくりと俺の口の中から男自身を抜いていった。 「ゲホッゲッ・・・グゥ・・・。」 「吐くなよ。」 吐きそうになっている俺を上から見下ろしたまま冷たい目をして男はそう言った。 気持ち悪いから吐きたい。 「烈、吐いたらお仕置きだからな分かったか?」 「フゥッ・・・。」 髪を引っ張られて頭を持ち上げられると今度は勢いよくベッドへと叩きつけられ額を手で押さえ込まれた。 俺は何も言えずただ早くこの行為が終わる事を願っていた。

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