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昔の記憶
『いい子だ。烈。』
俺はこの人にずっと愛されていた。
顔がハッキリとしないがずっとずっとこの人に求められて俺も求めていた。
けれどある日それは突然にして俺から奪われてしまった。
『酷い事を出来たもんだな!史晃(ふみあき)兄さんに隆史(たかふみ)この子は僕が預からせて貰います。』
預からせて?
俺はどこかに連れて行かれるって事なのか?
『伯父さんも混ざりなよ。烈はここを突かれたら気持ちいいんだ。ほらっ、こんな風にすると啼いて喜ぶんだ。』
隆史・・・に突いて貰って俺は嬉しくて嬉しくて喘いだ。
そんな俺を可哀想に見つめている男性。
誰?
『僕のご主人様だよ。烈。』
雅・・・雅のご主人様。
そうだ!
ご主人様がこの2人から俺を助け出してくれて見つからない場所に匿っていてくれたんだ。
隆史と居るのはご主人様のお兄さんだ。
この2人に俺は毎晩の様に身体を愛して貰って時にはお仕置きをされて血だらけにもなった事がある。
それが2人の愛し方だと思っていた。
ご主人様が助けに来た時に史晃自身を口に咥えて隆史自身を俺の中に咥え込んでいた。
そしてご主人様の前で何度も絶頂に達したんだ。
どうして俺は助けて貰った事を今まで忘れていたんだろうか?
それに史晃と隆史を忘れたのは何故だ?
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