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目を覚ますと

「うあぁぁぁ!」 強烈な痛みを感じて目覚めた。 「ダメじゃないか烈、僕と愛し合っている最中に他の奴の名前を呼ぶなんて許さない。お仕置きだぁ〜。覚えているかい?このお仕置きも烈は大好きだった。泣きながら許して欲しいと言う瞬間が可愛くて僕は堪らなくなるんだ。」 男自身は俺から出ていたが代わりに蕾が裂けるかと思うくらいのバイブが俺の中を出たり入ったりしていた。 蕾はその太さに痛みを感じ出し入れされると吐き気がする。 止めてくれ! 痛みに強い俺がそう思うくらいだった。 雅だったら目を覚ましても痛みでまた気を失うんだろうと思うと俺は雅が羨ましくなった。 こんな感情を持つ事態がおかしいと分かる。 俺は正確な判断ができなくなって来ているんだと実感した。 「ほらっ、泣いて許してと頼めば止めてやる烈。」 「だ・・れが・・・。」 「おや?僕の可愛い烈はそんな口を聞いていたかな?」 「グッ・・うっ・・・笑わすな!お前なんかしらねぇ〜。」 「おやおや、颯斗の伯父さんにも困ったもんだね。烈をこんなに変えてしまって可愛らしくない。」 颯斗の伯父さん? あれは夢じゃないのか? 夢の中では顔がハッキリとしなかったがコイツは隆史と呼ばれていた奴なのか? けれどこれ以上俺は考えれなくなってしまった。 包帯を全て取られて剥がれた爪の指をナイフの先で軽く突かれると身体が電気を通したみたいに痛みが駆け巡った。 俺は痛くても絶対に泣いたりしないし許して欲しいと言わない。

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