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滅?

「入ります。お父さん、お客様が・・・。」 父親は夜遅くに客人を招いていたのだ。 それは烈を一緒に抱く予定だった客人で次に来る少年が可愛ければ烈を売り渡す相手だった。 「久しぶりじゃないか、琉煌。」 「えっ?うそっ・・・め・・つ?」 「琉煌、よく分かってんよな!コイツらはお前の父親と誰?」 「兄です。」 滅は隆史の方に目をやり鼻で笑った。 「お前以外、クソだな!」 「そうかもしれないですがそれでも僕の身内です。」 「身内ねぇ〜。あのオッさんも亡くなったしな!」 あのオッさんとは颯斗の父親の事だと琉煌はすぐに理解した。 滅を奥深くに閉じ込めて雅、零、烈の記憶も消したのは颯斗の父親と医師だ。 あの2人が居なければ滅を止めることが出来ない。 烈をこの家から助け出した後に目を覚ましたのが滅でその時はかなり暴れ何人か怪我をしていた。 幸い死んだ者はいないがやはり滅のままでは危ないとなり一度は雅の人格で抑えられていたが再び目覚め暴れ出した。 だから、暗示をかけて全ての人格とともに眠らせていたのだ。 きっと伯父さんが亡くなり颯斗達があの部屋から連れ出した時に暗示が溶け始めていて完全に今は溶けてしまっている。 「部屋から出ますか?僕の部屋に来てシャワーを使いますか?」 「そうだな、こいつらより琉煌と話した方が早いからお前の部屋に行くわ。」 「では、2人は解放してくれますか?」 「これ以上しても楽しめないからいらない。」 そう言って滅は2人に手を振りながら部屋を出て行き琉煌は滅の後に続いて部屋を出てドアを閉めた。

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