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迎えに行く
何回目かのコールで颯斗がぶっきら棒に出た。
明らかに機嫌は悪くて直ぐにでも要件を聞いて話を終わらせたい様子だった。
「何?」
「えっと・・上手く説明できないかもしれなくてごめん。」
「だから、何だよ。」
やはり苛立っている。
颯斗は烈が居なくなってから学校でも不機嫌で周りに人を寄せ付けないオーラが出ていた。
空気読めない奴くらいが颯斗の周りにいて話しかけるが完全無視をされていたのだ
そんな颯斗に上手く説明できるか琉煌は不安だったけれどもう颯斗にしか頼れなかった。
琉煌は思い切って話し始めた。
「烈が・・。」
「烈がどうした!」
「ここにいるんだけど・・・。」
「わかった。迎えに行く!」
「あっ、でも・・・颯斗?切れてる。」
説明する間も無く颯斗は電話を切ってしまった。
もう一度掛け直そうか携帯電話を握り締めたまま考えていたがやはり上手く説明が出来ないと思い諦めて颯斗が来るのを待つ事にした。
車で5分くらいだから滅がバスルームから出て来るまでには颯斗が来るはずだ。
琉煌は颯斗の到着を待った。
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