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烈はどこだ?

きっかり5分くらいに部屋のドアをノックする音がして琉煌はゆっくりとソファから立ち上がりドアを開けると息を切らした颯斗がそこに立っていた。 「早かったね。颯斗。」 「烈は?」 そう言いながら琉煌の肩を掴み颯斗は部屋へ押し入るよう入ると部屋中を見渡し琉煌の肩を強く握り締めた。 「烈はどこだ!」 「落ち着けよ。今は・・・シャワーを浴びている。」 「シャワー・・・。」 琉煌の言った事に颯斗の顔がみるみる怒りに満ち今にも琉煌に殴りかかりそうになっていた。 琉煌は恐怖を感じたが父親と兄から烈を助け出せなかった自分が悪いから殴られても仕方がないと思い静かに目を閉じた。 「あれ?琉煌、お客様か?」 バスタオルで髪を拭きながらそこに現れたのは颯斗がずっと心配をして探していた烈だった。 バスローブ姿で現れて親しげに琉煌と呼び捨てにするその姿を見た颯斗は琉煌の肩から手を離して力無く床へと膝から崩れ落ちた。

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