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笑顔
颯斗は滅に視線を向けてから優しく滅に笑いかけた。
聞いていた印象と違う滅に少し驚きはしたが恐怖を感じることはなかった。
そんな様子を見て琉煌は2人に話かけた。
「颯斗、取り敢えずこっちに座れよ。何か飲むか?滅は何か飲みますか?」
「そうだな、アイスティーを貰えるか?」
「俺も颯斗と同じのでいいぞ琉煌。それから颯斗と同じ様に普通に話せよ。なんかお前堅苦しくてムカつく時がある。」
滅は立ち上がり座り込んでる颯斗の腕を掴み琉煌に笑いかけながら言ったのだ。
笑顔の滅。
冷酷に笑うあの滅なのかと本当に疑いそうになるまるで笑顔は烈そのものだ。
雅は柔らかく笑うが烈は何処か笑うのにぎこちなくて照れながら笑うその表情を滅がしている。
「わかった滅。それと飲み物を用意させる。」
琉煌は滅が言うように普通に話すようにしそれから執事を呼びつけて飲み物を持ってくるように言うと2人が並んで座る前に腰を下ろした。
人を側に置かないしまして自分から触れるなんて滅なら絶対にしない。
それなのに先程から滅は颯斗にだけは楽しそうに話しをしたり触れたりしている。
琉煌はまだ滅が完全に目覚めていないのではと思い始めたのだ。
完全に目覚めていないなら滅を眠らせる事が出来るかもしれない。
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