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一緒に

なんだろう? 颯斗の事は烈の記憶で知っている。 烈が颯斗の事を凄く凄く大切に思っていた事も俺は知っているからか何故か他の奴らと違う気持ちになる。 あり得ない事だ。 俺は人を傷つけるためだけに存在していたのだ。 烈は乱暴だが暴力を振るったり人を傷つけて楽しむとかはしない。 俺はそれが大好きだが颯斗の側にいると不思議とそんな気持ちにはなれなかった。 何故か颯斗を見ていたいもっと話をしたいという気持ちが溢れ出してくるのだ。 琉煌にこの状況を説明されている颯斗の横顔を見つめながら込み上げる感情を抑えようとしていた。 「滅はこれからどうしたいんだ?」 「えっ?」 颯斗からの質問にビックリして固まってしまった。 まさか質問されるなんて思っていなくてきっとあのオッさんみたいに俺をまた眠らせたいとか考えているんだと思っていたからどうしたいと聞かれても俺は何がしたい? 人を傷つけて楽しみたい? いや違う今は人を傷つけて楽しみたい気持ちにはなれない。 「俺は颯斗と一緒にいたい。」 自然とそう言っていた。 琉煌も颯斗も驚いていたが一番驚いたのはそう言ったこの俺だった。

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