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烈いるのか?
着替えを済ませて琉煌の部屋から出ると何か視線を感じたが周りを見渡しても誰もいない。
気のせいなのかと首を傾げていると颯斗が俺の頭を撫でて来た。
「きっ、気安く触るんじゃねぇ〜!」
「すまない。」
頭の手を振り払おうとしたが途中で動かなくなった。
途中で手が動かなくなったのは烈が邪魔している様に思える。
あいつ他の時は眠ってるくせに颯斗の時だけは起きるのか?
「行くぞ!」
「どこに行くつもりだ?こっちだぞ滅。」
俺が歩き出した方向と逆の方を指差して柔らかく笑う颯斗の顔を見ると胸が締め付けられる様に痛く感じてくる。
痛みを感じる?
俺もある程度の痛みは感じないのに・・・この痛みはなんだよ。
烈、いい加減にしろよ。
俺様はお前と代わるつもりもないし消える気もないからな!
「イッ・・いい加減にしろ!烈、ふざけんな!」
「烈・・・いるのか烈!」
颯斗は俺が烈の名前を呼ぶと俺の肩を掴み必死に話しかけてくる。
その声に反応する様に俺の心臓はドクンドクンと大きく脈を打つのだ。
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