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熱?

「うるさい!」 自分の声にビックリして目を覚ましてしまった。 「大丈夫か?」 心配そうに俺を覗き込む颯斗。 烈との会話がイライラさせるが颯斗の顔が近くて心臓の鼓動が速くなる。 これはやはり烈がさせてるんだ。 俺は自分の気持ちじゃなくて烈がさせていると思うようにした。 絶対に俺が人を好きになるはずがないんだ。 「大丈夫だよ。もう朝か?」 「違う。あれから1時間しか経ってない。その間に医者を呼んで身体を診て貰った。」 「余計な事をするなよ。」 「身体が弱ってるんだ。点滴をして貰ったが安静にしてろ。それに熱もあるんだよ。気がつかなかったのか?」 「熱?なんか熱くてクラクラすると思ってたけど平気だ。」 「バカか!40度近くあるんだぞ滅。今は薬で少し下がってるが大人しく寝てろ。」 「うるさい!」 うるさい!うるさい! この俺様に命令するんじゃない! 起き上がりそう叫びたかったが身体が重くて頭がクラクラして来た。 熱? それじゃあ、颯斗を意識してドキドキしてるんじゃなくて熱で心臓の鼓動が速くなっているのか?

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