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熱で
「烈より手が掛かる。静かに寝てろ。」
頭をグシャグシャとして笑う颯斗に俺の心臓がまたドクンドクンと激しくなり始めた。
『颯斗を好きなの知ってるよ。』
烈が言ったことを思い出して俺は目をギュッと瞑った。
好きなのか?
違う違う!
「もう少し寝てろよ。次目が覚めたら何か食べて薬飲ませるからな滅。」
優しい声で俺に話しかけて名前を呼ぶ。
周りは俺を怖がり近寄りもしなかったのに颯斗だけは上から目線で話してくるかと思えば優しい声で俺に話してくる。
周りにいなかったから興味があるだけだ。
好き?
そんなんじゃないぞ烈!
そう好きなんじゃない。
烈は颯斗を好きで・・・。
颯斗と烈がした行為を思い出した瞬間に俺自身が反応をした。
なんだこれ?
あの2人に捕まっていた時に毎日の様に犯されてたから身体が反応をしただけだ。
颯斗と烈がしていた行為を思い出して俺自身が勃ったなんてあり得ないだろ!
身体が熱くなり息が荒くなって来たのも熱が上がって来ているからだ。
熱が上がって・・・。
触りたい。
颯斗に触って・・・。
なっ!
何を考えてるんだよ!!
俺・・・熱でおかしくなってるんだ。
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