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考える
「滅、大丈夫か?」
「しよう・・・颯斗。」
颯斗の胸辺りで顔を上げて見ると颯斗は複雑そうな顔をしていた。
雅や零の時は拒絶したのだが俺の時は何故か戸惑っている。
「滅、煽らないでくれよ。」
「どうして煽るのはダメなのか?颯斗の硬くなってる。」
颯斗自身は今にも爆発しそうなくらいに硬くなりズボンの中でキツそうにしている。
俺が少し動くと息を荒げる颯斗。
「俺は烈の時にしか抱かないと決めている。けれど滅は・・・あまりにも烈に似ているから錯覚してしまうんだ。だからやめてくれ滅。」
「烈に似てる?俺と烈は別人格だ。」
別人格だ。
本当に別人格なのか?
分からない。
颯斗の言った事に俺は違和感を感じ始めた。
俺はゆっくりと身体を起こすと目を閉じて色んなことを考え始めたんだ。
熱があり意識が朦朧としているが何故だか考えないとダメな様な気がしていた。
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