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測れ
ここは?
目を開けると白い天井で少し硬めのベッドに寝ていた。
周りには誰も居なくて起き上がろうとしたら頭に痛みが走ったがすぐに治ったから僕は上半身だけを起こした。
白いカーテンでベッドの周りは囲われていて窓が開いているのか風でユラユラとカーテンが少し揺れている。
窓の外からは笛のピッと言う音と賑やから笑い声や掛け声が聞こえてきていた。
「僕は・・・。」
旦那様が夢に出てきてそれから颯斗の事を考えていた。
「そうだ!」
僕がどうしてここに居るかは分からないけれど教室にいたはずなんだ。
「目が覚めたか?」
「あっ、僕はどうして?」
そこに居たのは保険医の先生だった。
先生はニッコリと笑うと僕に近づいて来て僕の額に手を当てると何かを確認している。
「熱は下がったかも?一応、測ってくれるか?」
先生が体温計を僕に差し出すから反射的に受け取ったけれど僕の質問には答えてくれない。
聞きたくても計れといった威圧感みたいなのを感じる。
僕は先生の言う通りに大人しく熱を計った。
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