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騒がしいぞ

なんだか僕の周りが騒がしくて一気に眠りから目が覚めたのだ。 目を開けると颯斗に凛、祐と洋が先生に叱られていた。 何をして叱られてるのかな? 「心配なのは分かるが大勢で来るんじゃない。それに騒がしくしてどうするんだ。保健室なんだぞ!」 「すみませんでした。」 「とにかく西園寺家には連絡してるんだから心配するんじゃない。」 皆んなが怒られて悲しそうな顔をしているのが居たたまれなくなりゆっくりと身体を起こした。 熱はさっきよりなくなってると思う。 クラクラとかしないよ。 「先生、皆んなは心配してくれただけなのであまりキツく言わないでください。」 「すまない。うるさかったか?」 「うるさくなかったと言えば嘘になりますが気にはなりませんでした。」 「皆んなはお昼は食べたのか?休憩になってすぐに来ただろう?」 皆んなは僕を見ながら先生に首を振っている。 まだお昼ご飯を食べてないの? 僕の心配してくれて嬉しいけれど皆んなの身体が心配だよ。 「僕は大丈夫だから皆んなはご飯食べてよ。」 「本当に大丈夫なのか?」 颯斗が心配そうに僕の頬に触れた。 「うん。大丈夫だから皆んなとご飯食べてよ。」 「分かった。授業が終わったらなるべく早く帰るからちゃんと寝てろよ。」 「うん。皆んなもありがとう。」 祐と洋は首をコクリと縦に振り凛は半分泣きながら僕の足元に立っている。 こんなに心配してもらえて僕は幸せ者だね。 ありがとう皆んな!

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