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数日お休み
結局、僕は3日間ほど学校を休む事になった。
主治医が言うには極度の緊張とストレスが原因だと言われたけれど雅並みに身体が弱いなんて本当に僕は学校生活を送れるのだろうか?
「烈!」
「うわっ!」
勢いよく部屋のドアが開くと子犬のように凛が走って来て僕の寝ているベッドへダイブして来た。
言わなくとも分かると思うが僕は軽くお腹が痛いです。
「何してるんだ凛!」
「離せよ。綺里。」
「すまない。凛には後で言い聞かせる。」
凛の脇を掴み抱き上げ綺里君の肩に担がれている。
軽々と担がれている凛は綺里君の肩でバタバタと手足を動かして降りようとしている。
小さな子供がお父さんと戯れて遊んでいるみたい。
「凛、部屋から放り出されたいか?」
「ゔっ・・嫌だ。」
「すまない。西園寺。」
「なぜ綺里が謝る。それに烈が良ければ俺は良いがまだ病人だからそこは理解しろよ。」
「わかったる。ちゃんと言い聞かせる。」
小さな子供が騒がしくして大人しくしてなさいと言われているみたいだ。
凛は綺里君の肩でバタバタしていた手足を力なくブラブラと揺らしていた。
「あの、ありがとう。僕は平気だから綺里君。凛を降ろしてくれないかな?」
「れつぅ〜。」
担がれて顔は見えないけれどきっと凛君は泣いているに違いない。
「わかった。大人しくしてろよ凛。」
「わかったよ。綺里。」
綺里君の肩から降ろされた凛は言われた通りに大人しく横に置かれた椅子に座っている。
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