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静かな部屋

凛と綺里君は賑やかに帰って行った。 颯斗は2人を玄関まで送りに行ってしまい急に部屋は静まり返ってしまった。 僕は凛から受け取ったクラスの男子達が書いた手紙を手に取り読み始めた。 どれも僕を心配する内容。 それと雅の時は颯斗の親戚で優しくされているのが不満だったみたいだけれど僕が居ない間に颯斗が僕を大切なんだと理解したと書かれていたのもあった。 多くは烈として戻ってきた僕に近寄りがたくてどうしていいか分からず見ているだけだったと書いてあった。 筆箱の件は悪ふざけをしたと謝りの内容。 そんな事もあったよね。 けれど皆んなに嫌われていないんだと思えただけで凄く嬉しいよ。 「何を笑ってるんだ。」 「颯斗!」 「ビックリするだろう?どうした凛と綺里に影響されたのか?」 気づいたら颯斗はベッドの横に立って僕は颯斗の腰に抱きついた。 「僕、僕、皆んなに嫌われてなかったよ。嬉しいよ颯斗。」 「手紙に書いてたのか?」 「うん。」 「早く元気になって学校行かないとな烈。」 「うん。僕は元気になって皆んなと話がしたいよ。」 僕の髪を優しく撫でる颯斗の温かな手は僕を落ち着かせてくれ元気をくれるんだよ。 僕は早く学校に行きたいよ。

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