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第6話
ああ、両親が亡くなったことを子供なりに信じたくないけど理解してるんだ。
俺だってまだ信じられない。
数年ぶりにあった弟と、物言わぬ姿で再会するなんて。
とにかく、この子をなんとかしないと。
「凛ちゃん、ぱーぱ と まーま は、もう、お別れなんだ。とにかく、いろいろやらなくちゃいけないことあるし、ちょっといい子でいてくれるか?」
じっと俺の顔を見ていた凛は、
「しょう も いっしょがいい。」
自分の名を呼ばれた五十嵐さんは、一瞬固まった。
そりゃそうだ、彼も数年ぶりに会った妹が帰らぬ人で、『なにかあったら頼む』と子供を託されたら、どうしていいかわからないよな。
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