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第13話
俺は守の、五十嵐さんは瞳さんの白布をそっと外した。
改めて見ると、車が大破する大事故だったにも関わらず、二人とも綺麗な顔だった。
あんな事故で、よく凛は助かったな…
瞳さん、言葉通り『命懸けで』守ったんだな…
社長さん達のすすり泣く声だけがしばらく部屋に響いていた。
ひとしきり守達のために泣いてくれた社長さんは、
「お兄さん、守の奴、お兄さんに顔向けできるようにって必死で働いてたんです。
酔っ払うたんびに、『兄ちゃんは、カッコよくてケンカも強くて、頭も良くて…俺は迷惑かけまくった上に家を飛び出したけど、いつか胸を張って会いに行きたいんっすよ。
だから、俺、何があっても踏ん張れるんっすよ。』って。
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