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第24話

と そこへ ピンポーン とチャイムが鳴った。 瞬間、お互いに距離を取り、俺は慌てて玄関へ向かう。 業者を中に招き入れながら、俺はドキドキ早鐘のように打ちまくる胸を抑えようと必死だった。 今のは一体… キス?しようとした? 全身がボッと熱を帯びる。 五十嵐さんは… ポーカーフェイスで、あれこれ指示を出し あっという間に部屋は空っぽになっていき、主を失った部屋は 静寂を残すのみとなった。

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