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第25話
守の部屋からの荷物と、俺の荷物を運び入れ、それぞれの部屋を作り上げるのに二日かかった。
凛は、凛なりに自分の置かれている立場を理解したのか素直に俺達の言うことを聞いている。
あれは、俺達が同居を始めた一日目のことだ。
「なあ、凛。大事な話があるから、よく聞いてくれ。
凛のぱーぱ と まーま は、事故で天国に行った。
会いたくても、もういない。
お前はここで、翔君と俺とで 暮らしていくんだ。
翔君はまーま の、俺はぱーぱ のにいちゃんだから、凛の家族だ。
俺達が、凛のぱーぱ と まーま の代わりに家族になったんだよ。
仲良くしてくれるか?」
凛は、大きな目でじっと俺達を見ていた。
「うん、なかよくする。
さとし と しょう におねがいするって、ぱーぱいってたから、おねがいする。
りん、ここにいてもいいの?」
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