40 / 516
第40話
智は俺の告白に、潤んだ目を大きく見開いた。
「えっ?好きって?ん?えっ?」
完璧にパニクってるな、これ。
いきなり「おとうと」に組み敷かれてキスされて、剥かれて、胸舐められて…告白されたら、そりゃあ、なぁ…
「だ・か・ら、『好きだ』って言ってるじゃん!
お前のこと、 一目惚れで愛しちまったんだって!
惚れたんだ!
誰にも渡したくない、一生側に置いて離したくない!
義兄じゃなくて恋人に…俺の嫁になってくれ!
これだけ言ってもわかんねーのか?」
しーーーん
ひと時の静寂の後、智が呟いた。
「あの…えーっと…あの、えっ?
……よろしくお願いします…??」
おい、語尾上がってるぞ。
『お願い』ってことは…オッケー?
よっしゃーぁぁああーーっ
心で雄叫びを上げ、智を姫抱きにして俺の部屋へと運んだ。
ともだちにシェアしよう!