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第51話
「ほらっ、イケっ、智っ!一緒にイクぞっ!」
俺は右手で智自身を握り、微妙な力加減で擦ってやる。左手では智の腰をしっかり掴み、ラストの追い込みでスピードを速め、スライドを大きくしながら智の中を暴れまくる。
智の中は俺自身を待ち望んでいるかのように、うねりながら締め付けながら、奥へ、もっと奥へと誘う。
「はぁっ、あん、あんっ…はうっ、あぁんっ」
パンパンとお互いを打ち合う音と智のかすれ声がリンクする。
もう、もう、イクっ
「智、イクぞっ」
「ううっ」「あーーーーーーーーーっ」
俺が爆ぜるのと、智が一際高い声をあげて白濁の液を腹にぶちまけるのとほぼ同時だった。
繋がったまま、智の一番深いところへ最後の一滴まで絞り出す。
智が、俺をきゅうきゅう締め付けて離さない。
顎からポタリと汗が落ちて、智の鳩尾に落ちた。
はあはあと大きな息をしながら、ふにゃんと蕩けるような笑顔で智がささやいた。
「翔、愛してる。」
そして微笑んだまま ことんと意識を手放した。
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