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第54話

気が付くと、カーテン越しに仄かに明るい光が差し込んでいた。 時計を見ると朝の4時半。 一体何時間智の身体を愛してたんだろう… 飲み始めたのが確か夜の10時頃だったよなぁ… 智はピクリとも動かない。 風呂の用意をしに一旦部屋を出て、フッと思い出し、凛の様子を見に行く。 凛は… 小さな寝息を立ててぐっすり眠っている。 頭をそっと撫でて、布団をかけ直してから静かにドアを閉めた。 智をバスローブで包み、ベッドからソファーへ移動させてから、ベッドメイクに取り掛かった。 点々とシーツに落ちた白い塊とシミを見た途端… 智の甘やかな声と潤んだ瞳、滑らかな肌、肉棒を包み込んだ うねる熱い襞……を思い出し、全身がカッと熱くなる。 半勃ちになった自分自身を忘れるように ぶるっと頭を振って、急いで新しいカバーに換える。 それから全く目を覚まさない智を抱いて一緒にバスタブに浸かる。 俺が出したものを後孔からしっかり掻き出して、いろんなものでドロドロになった全身を綺麗にしてやり、丁寧にタオルで水気を拭き取る。 ドライヤーの音にも智は反応しない。 やり過ぎたな…ごめん、智。

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