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第55話
裸のままの智をベッドへ下ろすと布団をかけてやり、額と唇にキスをする。
目が冴えたままの俺は、ザッとシャワーを浴びて、まだ早いがそのままキッチンに向かい、凛の弁当と朝食の準備をすることにした。
コーヒーを味わっていると、しばらくして
「しょーう、おはよー」
うちのお姫様のお目覚めだ。
「おぅ、凛、おはよう。今日の弁当は、オムライスだぜ。しっかり食ってこいよ。」
「やったー!しょう、だいすきー」
「今日はおれが送り迎えするからな。
智は、ちょっと具合が悪いから寝かしとくし…心配しなくてもいいぞ。」
「うん、わかった。りん、おりこうにしとく。
ねー、しょう、さとしと えっち したー?」
ん?えっち?へっ?
「りん、おしっこにおきたとき、しょう と さとし、ちゅーして おへやにいったでしょ?
ぱーぱ と まーま も、おへやにいったときは えっちたいむだから、りんは、おりこうにするおやくそく。
たったひとりのほんとにすきなひととしかしちゃいけないんだって。
あいしてるからするんだってー」
ニコニコと卵焼きを頬張りながら、このお姫様は爆弾を投下した。
ひえーーーーーっ、見られてた?いつ?
あの、告白の前後を?
俺が真っ赤になったり真っ青になったり、慌てふためく様子を 凛は 面白そうにニコニコしながら見ている。
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