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第64話
眠れぬまま悶々と朝を迎えた俺は、愛しい智にキスをして手をそっと離して布団を抜け出し、トイレへ直行し…抜いた(泣)
頑張った、よく耐えたぞ、俺!
今日のお楽しみのために、よくぞ持ちこたえた!
自画自賛して一息つくが、その状況がなんとも情けなく、それ以上に智への思いが募る。
深い深い溜息と、一言「ツライ」と呟いて、凛の弁当と朝食の準備に取り掛かった。
ちょうど出来上がった頃、智と凛がそれぞれ起きてきて三人で済ませた後、凛を送っていく。
「しょう、いいこにしてた?
しつこいときらわれるよ。」
ああーっ、凛。
お前…見てた…??
「おすだけじゃだめなの。ひくのもだいじ。
『か・け・ひ・き』
じゃあね、いってきまーす!ばいばーい!」
凛、俺はお前が恐ろしいよ…,
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