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第70話

「お前、ちゅーだけで済まないだろう? 絶対最後までヤるよなぁ?」 思わず視線が泳ぐ。やっぱバレたか。 「俺だって…お前が欲しい。愛し合いたい。 でも…シャワー浴びてないし…汚いから嫌だ。恥ずかしいよ。 だって…一応ココ排泄器官だぜ?そんなとこに突っ込んで、ヤな思いしたり病気になったらどうするんだ? 色々とさ、ネットで調べたんだけど、俺はヤるからには綺麗な状態で受け入れたいんだ。 お前のこと、大切にしたいから。 だから…翔、これ以上は嫌だ。」 耳まで真っ赤にして智が訴える。 俺の嫁ーーーーーっ!! かわいい、かわいい、かわいいっ! 「さーとーしーぃーー!」 がばっと抱きついてぎゅうぎゅう抱き締め、頬にすりすり。 なにかわいいこと言ってんだよっ。 俺をキュン死させる気かっ! 「智、お前かわいすぎる。 わかった、もう、これ以上はしないよ。 でもさ…今夜は…絶対優しくするから…いいな?」 赤い顔のまま潤んだ目で智は頷いた。 俺の意識は今夜の房事に向けて飛んでいき、しばらく戻ってこなかった。

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