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第74話
翔は俺の足先をぴちゃぴちゃ舐めながら、
「お前の身体に汚いとこなんかない。
俺のために綺麗にしてきてくれたんだろ?
全身たっぷり舐めて愛してやるよ。」
と、譲らない。
「嫁は嫁らしく、俺の言うことを聞いてくれ。」
もう、なにを言っても聞いてもらえそうにない。
なにより、俺の心も身体もこんなにも翔を欲しがっている。
覚悟を決めて、翔に身を委ねる。
思い切って目を閉じ、翔の唇を…舌先を…指を…手の平を…感じていく。
感覚がどんどん鋭くなって、触れられるところにぴりぴりと甘痒い快感が広がっていく。
特に敏感に感じる場所は、それに気が付いた翔が念入りに愛撫してくれる。
自分の声でない、甘くねだるような声が身体から湧き上がり、抑えようとしても抑えきれず、口から溢れ出る。
お腹の奥が、ずくんとずくんと甘い痺れを生んで、まだ触られていない胸の粒は勝手に尖り、俺自身はびんびんに勃って、溢れた先走りが下生えをしとどに濡らしているのがわかる。
身体中が熱を帯び、早く早くとせがんでいる。
こんな感覚…知らない。
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