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第93話
「関係?私はずっとあの人のことが好きだったのに。
後からのこのこやってきて、男のくせに私の五十嵐さんを横取りしようなんて…
あんたなんかボロボロになるまで犯されて、五十嵐さんに愛想尽かされたらいいんだわ!
他の男に滅茶苦茶にされたあんたを あの人が相手にすると思う?
あー、いい気味。
しっかりビデオに撮ってあげるから、出来上がりも楽しみにするといいわ。
あんたの会社にもばら撒いてあげる。」
キャハハハッ っと甲高い声をあげて女は笑った。
くそっ、縛られてなきゃ、こんな奴ら一撃で冥土に送ってやるのに。
もがけばもがくほど、縄が食い込んで擦れたところから血が滲んでくる。
ヤバい。こんなところでこんな奴らに好き勝手なことされる訳にはいかない。
なんとかしなきゃ。
最悪の状況に俺は焦り、段々ベッドに近付いてくる男達に恐怖を感じ始めた。
男の一人が俺のネクタイをしゅるりと外すと、ワイシャツに手を掛けボタンを一気に引き千切った。
「やめろーっ!!」
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