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第104話
「そうだ…凛、凛の迎えは?迎えに行かなきゃ。」
「大丈夫だ。課長さんが手配して迎えに行ってくれたよ。
今夜はそのまま預かって、明日保育所にも連れて行ってくれるそうだ。
それと
お前は『おたふく風邪』で頬の腫れが引くまで出勤停止だそうだ。」
くっくっと翔が笑いながら言った。
課長が迎え?おたふく風邪?出勤停止?
怪訝な顔の俺に翔は
「あの人、すげー人だよな。
全部言わなくても一瞬で理解して、全て動いてくれたよ。
あの人のお陰でお前を助けることができたんだ。
あとでゆっくり話すから…」
そうなんだ…
あれ?翔と課長っていつの間に知り合いになってたんだ?
助けてくれた?
頭がまたぼんやりしてきて、それと入れ替わるように肌を擦る布が快感を引き起こし始めた。
「はぁっ、つっ……はっ…ぁ…」
「智、もう少しで着くから。」
翔が車のスピードを更に上げた。
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