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第108話

「あん、ああっ、翔っ、抱いてっ、キス…してっ」 触れてほしい、触れたい、溶け合って一つになりたい。 あんな気持ち悪くて怖い目に遭ったけれど、翔は こんな俺でも愛してると言ってくれた。 わかった と呟いて、翔が噛み付くようなキスをしてきた。 「んっ、んんっ、んふっ」 唾液をすすり、粘膜を嬲り、荒々しく舌を絡め合う。 じゅるじゅるといやらしい音が気持ちを煽る。 翔の手が身体中を撫でまくり、触れたところから甘美な痺れが沸き起こり、俺の腰の揺れが止まらない。 先端からは壊れた蛇口のようにポタリポタリと愛液が溢れ出している。 翔はそれを掬い取ると、ゆっくりと俺自身を扱き出した。 「ああぁっ、あっ、翔っ、あっっ」 敏感になり過ぎたそこは大きく膨らみ、ぐっしょりと濡れ、翔の愛撫に素直に応じていた。 「お前のココ、かわいいなぁ、俺の手にこんなに感じてやがる。」 根元を掴んだまま、パクリと口に含まれた。 「ああぁーーーっ」 それだけで呆気なく口の中に放たれたそれを 翔が喉を鳴らして飲み込んだ。 「智の味だ。」 ぺろりと唇を舐める顔が色っぽすぎて凝視できず、羞恥で真っ赤になった顔を横に背けた。

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