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第116話
送ってもらった動画の車のナンバーから、すぐあのバカ女がわかってさ、館林さん引き連れて飛んで行ったんだ。
移動してる間に官房長官…いや、もう辞任したからな、元官房長官を呼び出して」
「課長とそんな話してたのか?全然知らなかった…
でも、そのお陰で俺は助かったんだな…どんなにお礼言ってもし足りないよ…
それに『元』って?」
「『それ相応の処罰を』って言っただろ?
親父は辞任、もう速報で出てる。あの女は…精神鑑定して病院に行ったよ。
俺の出した提案は、あんまりだと館林さんが全て却下してな、一度入ったら一生出てこれない所へ入ったそうだ。
あの男達も…かなりヤバイこともやってたから余罪があり過ぎて、もうシャバには出てこれない。
だから、あいつらとは金輪際関わることはない。
それでも…俺としては100%納得できる解決ではなくって…もっともっと制裁を加えたかった。」
俺は慌てて携帯を取り出し、ニュースの画面を立ち上げた。
翔の言う通り、「内閣官房長官、体調不良で辞任」の文字が躍り出た。
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