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第135話
「ひっく、お、俺の、ひくっ、ことっ、きら、うぐっ、嫌いになっ、ひぐっ、たんじゃ、ひぐっ、ないのか?」
しゃくり上げながらも、途切れ途切れに一生懸命に伝えてくる智が愛おしい。
大の大人の男をこんなにぐちゃぐちゃに泣かせてることに、罪悪感と庇護欲と征服感が入り混じって、気分が高揚してくる。
「どうして?あんなことばっかりして俺の方が嫌われてんじゃないのか?」
「えぐっ、なんで?ひっく、俺…俺は…ひくっ、どんなこと…されても、ひっく、なにを言われ…ひぐっ、てもっ、お前と一緒…にいるって、ひぐっ、決めたんだ、ひっく」
あー、もうダメだ。理性がボロボロ崩れ落ちていく。
智の破壊力半端ねー。
俺はベッドに上り、丸まった智を抱き込むと、その温もりと匂いを堪能しながら背中を撫で続けた。
その間もしばらく えぐえぐと嗚咽は続いていたが、次第に治まっていき、抵抗せずに俺にすっぽりと抱かれている。
「俺だって、絶対なにがあっても離さないよ。
意地悪言ってごめん。
大切にしたいのに反対のことしちまって。
俺ってSっ気体質なのかな…。
….これからも意地悪するかも…多分、絶対する。
ごめん、先に謝っとく。」
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