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第137話
「俺も…上手く甘えることできなくてごめん…
誰かに甘えたことないから。
お前があれこれ構ってくれるのは、本当は嬉しいんだ。
キスしたり、エッチしたり、あんなに気持ちいいことだとは思わなかった。
身体も心も一つに溶けていきそうで。
だけど、アノ時の声とか恥ずかしいし、今まで経験がないから、どうしていいのか正直わからない。
でさ、ヤり過ぎたら足腰立たなくなるのが怖いし。受ってやっぱり身体にも結構負担がかかるんだよ。
お前といちゃいちゃしたり、身体を寄せ合ってるだけでも、俺は十分満足してる部分があるんだ。」
恥ずかしそうに、でも正直に自分の気持ちを伝えてくれる智が言葉にならないくらい愛おしくて、俺は智をぎゅうぎゅう抱き締めた。
「く、苦しいよ、翔。」
「ごめん、智がかわいすぎて。」
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