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第152話

「はぁっ」 声にならない熱い吐息が智の口から こぼれ出て、揺らめく瞳が俺を誘う。 先走りで濡れそぼり屹立したお互いのものは、触れ合う部分から更に熱を帯び、痺れるような快感を呼んでいる。 「翔…ここ、触って?」 智は俺の右手をそっと掴むと誘導し、辿り着いたそこは、赤く色付きぷっくりと膨んで俺を待っていた。 三本の指で摘むと、ふにふにと優しく刺激を与えてやる。 「んっ、んふっ」 鼻から抜ける甘い声に押され、俺は左手でもそれを摘んで同じように愛撫した。 「あっ、んんっ、んふっ」 目を瞑り時折首を(そら)せ、智は俺の与える快楽に身を委ねている。 色っぺーな、堪らない。 俺はその左の粒目掛けて口を寄せ、そっと含んだ。 「あんっっ」 昨夜はここで失敗したからな。 今日の俺は冷静だ。 ちゅうちゅうと吸い付いては舌先でつつく。 左手はそのままソフトに捻ったり指先で転がしてやる。 右手は…濡れそぼった先端の穴に指を入れ円を描くように擦る。 同時に三カ所を責められた智は、「ひゃぁん」と啼くと、息を吐き腰を揺らし始めた。 「翔…翔….一度にそんなことされたら…俺…イってしまうよ…」 「いいんだ、イけよ。俺の前でだけ、その顔見せてくれ。 お前のイイとこ触ってやるから。」

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