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第165話
翌朝、俺達に漂う愛のオーラを感じたのか、凛が爆弾投下した。
「ねぇ、しょう、さとし…なかなおりえっちしたの?
なんか…はーとが とんでるー。」
俺達は、ブハッとコーヒーを吹きそうになり、口を押さえて慌ててキッチンへ走った。
げほっ、ごほっとむせながらテーブルに戻ると、凛は俺達の顔を交互に見やって、
「うふふ、らぶらぶでよかったね!」
智が顔を真っ赤にしながら、
「凛、お前起きてたのか?見てたのか?」
と問いただすと、
「えー、りん ねてたからしらなーい。
だってー、しょう と さとし のまわり、ぴんくいろだよー。
ぱーぱ と まーま も、そうだったよ。
なかなおり、よかったねぇ。」
とニコニコ笑っている凛を叱るに叱れず、なぜピンクかと聞く元気もなく、二人で全身真っ赤になったのは言うまでもない。
「なるべく声を出さないようにしよう…
お前もやり過ぎるなよ…」
と智に耳打ちされ昨日の情事を思い出して、また身体が火照って俺の愚息が育ちそうになり、バレる前にキッチンへ撤退したのだった。
その夜、枕を使い極力声を抑えた智と、渋々一回で終えた俺は、なんとなく不完全燃焼的な気持ちのまま 日曜の朝を迎えたが、凛は「ふっ」と一言嘲笑しただけで、それ以上のツッコミはなかった…
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