165 / 516

第165話

翌朝、俺達に漂う愛のオーラを感じたのか、凛が爆弾投下した。 「ねぇ、しょう、さとし…なかなおりえっちしたの? なんか…はーとが とんでるー。」 俺達は、ブハッとコーヒーを吹きそうになり、口を押さえて慌ててキッチンへ走った。 げほっ、ごほっとむせながらテーブルに戻ると、凛は俺達の顔を交互に見やって、 「うふふ、らぶらぶでよかったね!」 智が顔を真っ赤にしながら、 「凛、お前起きてたのか?見てたのか?」 と問いただすと、 「えー、りん ねてたからしらなーい。 だってー、しょう と さとし のまわり、ぴんくいろだよー。 ぱーぱ と まーま も、そうだったよ。 なかなおり、よかったねぇ。」 とニコニコ笑っている凛を叱るに叱れず、なぜピンクかと聞く元気もなく、二人で全身真っ赤になったのは言うまでもない。 「なるべく声を出さないようにしよう… お前もやり過ぎるなよ…」 と智に耳打ちされ昨日の情事を思い出して、また身体が火照って俺の愚息が育ちそうになり、バレる前にキッチンへ撤退したのだった。 その夜、枕を使い極力声を抑えた智と、渋々一回で終えた俺は、なんとなく不完全燃焼的な気持ちのまま 日曜の朝を迎えたが、凛は「ふっ」と一言嘲笑しただけで、それ以上のツッコミはなかった…

ともだちにシェアしよう!