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第172話

「うちはオッケーです!」 「俺んとこもオッケーです! 好き嫌い聞いといてって言われました。 あとで教えて下さいね。 それと、全部こっちで準備するから、お気遣いなく遊びに来て下さいって伝言です。」 「ありがとうございます! なんかかえってご迷惑かけるような… でも、すっごい楽しみです! あ、昼休み終わっちゃう。 電話番号教えてもらっていいですか?」 俺達は、電話番号やらラ◯ン交換をして別れた。 慌てて部署に戻りながら、なんとなく俺達と似たカップルなのかな…と金曜日を待ち遠しく思っていた。 午後からもサクサクと仕事をこなし、定時きっかりに 「お疲れ様でしたー」 と去っていく。 あー、久し振りの充足感。心地よい疲れを纏いながら凛を迎えに行き、家路に着く。 その頃会社では… 「課長、今日は一件寄ってそのまま直帰しますっ!」 「秋山君…『人の恋路を邪魔するものは馬に蹴られてなんとやら』だよ。 程々にしとかないと、後で痛い目に遭うからね。」 「うっ、課長…俺は別にそんなつもりでは… あっ、とにかくっ、失礼しますっ!」 バタバタと走り去る秋山に、片岡課長が溜息をついていた。

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