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第190話

ふと目が覚めた。隣には俺の腰に手を回して満足気に眠る男… 時計を見ると…a.m.5:05… 自分のモノにそっと触れると、ベタベタしない。 きっと翔が後始末してくれたんだ。 あんな誘い方もう二度とするもんか。 冗談でちょっと揶揄っただけだったのに。 マジでガンガン突っ込んできやがって。 意識…ぶっ飛んだ… でも、昨夜(ゆうべ)のは、調子に乗った俺も悪かった。 やっぱり週末までセーブしよう… あと少し…この温もりに包まれて… 俺は翔の脇の下に潜り込んで、大好きな匂いを嗅いだ後、もう一度目を閉じた。 朝お互いに顔を合わすと、昨夜の情事が思い出され、熱っぽい視線が絡んで顔が火照ってくる。 「ねーぇー、ふたりとも かお あかいよー」 「なんでもねーよー!」 凛の突っ込みを軽くかわしながら、いつもの朝が始まる。 気怠さを残したまま気合いで仕事をこなし、急いで帰宅した。 部屋にはもういい匂いがしている。 「しょう、ただいま! うわぁ、すごいごちそう!どうしたの?おいしそう!」 「おっ、二人ともお帰り。 今日お客さんが来るんだよ。結婚式のこと聞こうと思ってさ。 お前ら先に風呂入っておいで。後で手伝ってもらうから。」

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