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第191話
準備もすっかり整い、三人で わくわくしながら待っていると…
ピンポーン 「こんばんは」「どうぞー」
ロックを解除して誘導する。
「「お邪魔しまーす」」
西條君とダンナさんの登場だ。
おおっ、なかなかのイケメンさん!
うちの翔には負けるけど…んー、妻の欲目か!?
「かえってご迷惑だったのでは…すみません、あ、これ凛ちゃんに…」
ピンクのガーベラやらバラやら、ふんだんに散りばめられた大きなアレンジが差し出された。
うおっ、ゴージャス!
「うっわー!きれい!ありがとうございます!」
ちゃんとお礼言えたな、よしよし。
凛は よいしょとヨタヨタしながら抱え、リビングのテーブルへ運んだ。
一気に部屋が華やいだ。いいなぁ…花、毎日飾ろうかな。
「こちらこそ逆にお気を使わせてすみません。
ありがとうございます。さあ、こちらへ」
テーブルの上には出来立てのパエリアが湯気を立てていた。
さっすが翔、タイミングも完璧。
「うわぁ、美味しそう!あ、すみません。来たなりに。あまりに美味そうで、つい」
でへへと笑う彼氏さん、横でふふっと笑う西條君。
いいカップルだなぁ、新婚さんって感じ。
「じゃあ、早速食いますか!飲み物はワインで大丈夫ですか?」
「「はいっ!!」」
くっくっと翔が笑い、冷蔵庫へ向かう。
席を勧めて俺と凛も席に着いた。
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