192 / 516

第192話

「ようこそ拙宅へ!遠慮しないでがっつり召し上がれ。 イタリアンがお好きとお聞きしたので、定番のメニューですが他の店の味と比べて下さい。 では…俺達の出会いを祝して、乾杯!」 かちりとグラスが合わされる。もちろん凛にはお子ちゃま用ワイン風ジュースを。 「最初にこれ、召し上がって下さい。」 出されたのは、丸くて薄いバケットと白いふわふわしたサラダみたいなもの。 「翔、これなんだ?」 「『バッカラ マンテカート』鱈のクリームと言えばいいのかな。まあ、前菜だな。新鮮なものが手に入ったので。」 バケットに乗せてパクリ。 「「「「うっわーーー!美味しー!!」」」」 「あの…お弁当といい料理といい、なんでこんなにお上手なんですか? プロの方…ですよね?」 恐る恐る西條君が尋ねる。 「ああ、自己紹介まだでしたね。すみません。 俺は五十嵐 翔と言います。こいつの…智のパートナーで、凛の叔父にあたります。 凛の母親は俺の妹なんです。 レストランでオーナー兼シェフやってます。 どうぞ以後よろしくお願い致します。」 「五十嵐 翔さん…あー、あの、ひょっとして超有名レストランのオーナーさんじゃないですかっ! 絶対予約取れなくて『幻のレストラン』って言われてる… えっ、そんな人の料理をサシで食べてる!? うわっ、マジかっ! うわーーっ!」 彼氏さんが叫んでる。

ともだちにシェアしよう!