219 / 516
第219話
智の泡だらけの身体にざっとお湯をかけ、浴槽の縁に座らせ、ボディソープを追加したスポンジで全身を洗う。
その様子を見ていた智が
「翔?その背中の引っ掻き傷…まさか…
さっき…俺が?」
「ん?あぁ…なんか染みると思ったら…
いいじゃん、お前に所有の印つけてもらったみたいで。」
「ごめん…俺…夢中で…なんか引っ掻いた感覚はあったんだけど…ごめん。」
「いいんだよ」と智にちゅっと啄ばむようにキスをすると、俺の愚息が ぱちんと智の膝に当たった。
「あ…」
自分の膝に視線を落とした智は、再び勢いを取り戻し天を向く俺自身をそっと撫でてきた。
「あっ、あーごめん、お前のこと好きすぎてまた勃っちまった」
腰を引こうとした俺を くるりと反転させると、智は自分の座っていたところに俺を座らせ、足の間にしゃがみ込んだ。
「智?」
「お前、ほんっとに俺のこと大好きなんだな…
俺だって…お前に負けないくらい、いや、それ以上に愛してる…
でも、もう、挿れるのは今日は勘弁してくれ。その代わり…」
そう呟くと、はむっと切っ先を咥え込んだ。
「うっ」思わず声が漏れる。
ちろちろ舌先を使いながら上目遣いで俺を見ている智は、『ここでいい?これで気持ちイイ?』と目で訴えている。
俺の弱いところを責めてくる智の頭を撫でながら
「智…そこ気持ちイイ…もっと」
と教えてやると、ふにゃりと嬉しそうに微笑んで、俺自身に吸い付いてくる。
ともだちにシェアしよう!