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第219話

智の泡だらけの身体にざっとお湯をかけ、浴槽の縁に座らせ、ボディソープを追加したスポンジで全身を洗う。 その様子を見ていた智が 「翔?その背中の引っ掻き傷…まさか… さっき…俺が?」 「ん?あぁ…なんか染みると思ったら… いいじゃん、お前に所有の印つけてもらったみたいで。」 「ごめん…俺…夢中で…なんか引っ掻いた感覚はあったんだけど…ごめん。」 「いいんだよ」と智にちゅっと啄ばむようにキスをすると、俺の愚息が ぱちんと智の膝に当たった。 「あ…」 自分の膝に視線を落とした智は、再び勢いを取り戻し天を向く俺自身をそっと撫でてきた。 「あっ、あーごめん、お前のこと好きすぎてまた勃っちまった」 腰を引こうとした俺を くるりと反転させると、智は自分の座っていたところに俺を座らせ、足の間にしゃがみ込んだ。 「智?」 「お前、ほんっとに俺のこと大好きなんだな… 俺だって…お前に負けないくらい、いや、それ以上に愛してる… でも、もう、挿れるのは今日は勘弁してくれ。その代わり…」 そう呟くと、はむっと切っ先を咥え込んだ。 「うっ」思わず声が漏れる。 ちろちろ舌先を使いながら上目遣いで俺を見ている智は、『ここでいい?これで気持ちイイ?』と目で訴えている。 俺の弱いところを責めてくる智の頭を撫でながら 「智…そこ気持ちイイ…もっと」 と教えてやると、ふにゃりと嬉しそうに微笑んで、俺自身に吸い付いてくる。

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