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第221話

どこまでこんなに いじらしいのか… 簡単に俺の心を振り回し掻き乱す愛おしい伴侶。 背後から抱き締めながら、耳元でささやく。 「俺は、お前にドキドキしっぱなしだよ。 愛してる…愛してる…どれだけ言っても足りない。 俺の側から離れないで…」 智は、ぎゅーっと抱き締める俺の腕を撫で、頬をすりすりと擦りよせながら 「…翔…俺はお前のものだって、前にも言ったよな? 愛してるよ、翔。 俺だって…愛してるって、どれだけ言っても足りないよ。」 そして、振り向いてちゅっとキスをして微笑んだ。 「もう、逆上せちゃうから、出よう?」 お互いに身体を拭き合い、ドライヤーで乾かすと、手を繋いで冷蔵庫に向かい、ペットボトルの水を分け合って飲んだ。 俺は智を横抱きにして、見つめ合ったまま部屋に戻り、布団に潜り込むと抱き締め合ってキスをたくさんした。 程なく寝息を立て始めた智の髪の毛を撫で、俺も今日は満足して、いつしか降り出した雨音を聞きながら意識を手放していた。

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