233 / 516
第233話
「こちらがチャペルです。今 照明を点けますね。」
ギィーっと扉が開いて…
夕闇に移る寸前の淡い紫色の光が入り込んで、上部のステンドグラスから、丁度祭壇の真ん中を照らしている。
思わず声が出てしまった。
「うわぁ、綺麗!!」
それに気付いた遥さんが
「隼人、照明ちょっと待って!」
と、止めてくれた。
翔がそっと肩を抱いてきた。
「ここで…お前と…永遠の愛を誓えるんだな…」
俺は翔の身体にもたれかかり、しばらくその光に見とれていた。
「ねー、しょう、さとし、でんきつけてもらってー」
凛の声にハッとして、遥さんにお願いする。
遥さんの合図で、チャペル全体の照明が点いた。
「「「うわあっ」」」
ともだちにシェアしよう!