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第243話
「智?」
「いいから、黙って。俺が…口でするから。
それならいいだろ?」
右手で竿を扱き、カリ首をそっと舐めて、鈴口を舌先で刺激する。
じゅるっと先走りが溢れてきて、慌ててすくい舐める。
このエグい味にもすっかり慣れて、翔のなら美味しいと思うようになっている。
ビクビクと揺れるそれは、生き物のようで、なんかかわいい。
こんなものをかわいいなんて、俺も随分慣らされたもんだ。
同じもの持ってんのにな。
翔も、俺のをする時にこんな気持ちになってるんだろうか。
んっ、んっ、んふっ
んぐんぐ と咥え込んだ口の隙間から、息と一緒に声が漏れる。
翔が俺の頭に触れてきて撫でてくれる。
「智…そこ、すっげぇ気持ちイイ…」
翔が吐息を漏らしながら甘い声をあげる。
「お前から してくれるなんて…サイコー…」
褒められてうれしくなった俺は、返事の代わりにしばらくそこを責めてやった。
そして、思い切り頬張って前後に扱く。
もっと、もっと俺で気持ちよくなってほしい。
まだ下手くそだけど…
させてやれなくてごめん、拒否してごめん。
愛してる、愛してるよ、翔。
そんな思いを込めて、丁寧に優しく、強く愛撫を続ける。
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