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第250話
翌日…
「えーーっ、出張!?俺と峰でぇ??
課長ーーっ、なんでー?」
「秋山、うるさい。上からの決定事項だ。
明日から行ってきてくれ。峰、頼んだよ。」
「はっ、はい!」
突然出張が決まった峰と秋山。泊りがけの二泊三日。
課長…やりましたね。
チラッと課長のほうを見ると、鼻歌を歌いながら得意げにウインクをしてきた。
あの人、一体どんな手を使って出張もぎ取ってきたんだろう。
恐るべし。絶対何があっても逆らわないようにしよう…
さりげなく峰のところへ行くと小声で
「おい、チャンスだぞ。」
「わかってるって。課長、すげーな。」
「幸運を祈る。」
「サンキュー」
早速瑞季君にもラ◯ンする。
『えーっ、ホントですか?
課長、凄すぎ。
後で峰君にもラ◯ンしときます!
(びっくりしたキリンのスタンプ)』
『俺達もびっくり!
峰の検討を祈ろう!!
(桃太郎のエイエイオーのスタンプ)』
仕事中なのだが、あまりの展開の早さに俺達はぶっ飛んでいた。
秋山は…
溜息つきながら、持参する資料の整理に取り掛かっていた。
秋山、お前も幸せになれよ。
お前のこと、大切に想ってる奴がこんなに身近にいるんだぞ。
いい加減気付けよ。
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