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第257話

「ん…智、いい子…」 翔は、ちゅっ ともう一度キスをして、猛った切っ先を二、三度 後孔に擦り付けた。 少し挿れると、大した抵抗もなく 滾ったそれは、くぷくぷと音を立てて飲み込まれていった。 待ち望んでいたように中の襞が絡みつき、すっかり翔の形に馴染んだ俺の中は、ひと時も離れたくないと熱い塊に縋り付く。 ずぷずぷと、あっという間に根元まで飲み込んで、熱い息を吐く俺の髪の毛を撫でながら、翔はじっと俺を見つめている。 お腹の中でびくびくと脈打つ翔自身の全てを感じたくて、俺は下腹部に力を込めた。 「うっ…智…イっちゃうから、少し緩めて…」 切なげに翔が呻く。 きゅっきゅとワザと締め付けると、翔は、お返しとばかりに抽挿を始めた。 「あっ、だめっ」 「イタズラしたお仕置きだよ。 はっ、すげぇ…絡みついてくる…」 「いやっ、やだっ、あっ、あぁん」 腰を掴まれ揺さぶられ、女のような嬌声をあげる。 俺を見下ろす翔の目はギラギラと輝き、俺から絶対に視線を逸らさない。 潤んだ目で睨み付けると、益々その動きを早めてくる。 飛びそうになる意識の中で、『身体で感じろ』と言った翔の言葉通り、細胞の一つ一つが、翔の愛を感じて歓喜の声をあげているような気がした。

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