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*第283話
俺は、先にシャワーを浴びている晃星に近付くと、耳元で
「壁に手をついて…出すよ…」
と促した。
晃星は、恨めしげな顔をしていたが諦めたのか、俺の言う通りに前屈みになり、俺は シャワーを当てながら そっと蕾に指を入れた。
柔らかく解れた入口は、違和感なく俺の指を受け入れて、俺は丁寧に 自分が吐き出した滑りを掻き出していく。
時折「んっ…ん」と、晃星の甘い声が漏れるが、ひたすら我慢し、その代わりに晃星の敏感なところにワザと触れては、身体がビクついているのを密かに楽しんでいた。
ふるふると震える晃星を抱きかかえて、そのまま湯船に浸かる。
総檜の浴槽は広くて、俺達二人が入ってもまだ十分余裕があった。
後ろから抱きしめて、首筋にキスをする。
「…悠真…もう、めっちゃ恥ずかしい…
なあ、毎回あんなことしなくちゃいけないのか?
結構大変なんだな…
…できるなら、生じゃなくてスキン付けてくれよ。」
「…善処する…」
もう一度キスをして抱きしめる。
窓から見える空には、三日月が美しく光を放っている。
「キレイだな…
晃星、お前、かぐや姫みたいにどこかへ行かないでくれよな。
ずっと、ずっと側にいて。」
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