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*第296話
しつこいくらいに口淫をするが、根元をきつく握っているため晃星は出したくても出せない。
全身がふるふると震え、掠れた声で「イキたい…お願い、イカせてぇ…」と啼くが、やめられない。
もう、これ以上は限界というギリギリで手を緩めると、すぐに晃星は「あっ」と声を上げて白い欲を放った。
それだけでぐったりと力の抜けた晃星に「よく頑張ったね」とキスをすると、
「お前は意地悪だ」
と拗ねて背中を向けてしまった。
俺の手には晃星の出したものがあり、それを晃星の蕾に擦り付けていくと
「やめろよー。」
と身体を捩って拒否するのを後ろから抱きしめ
「ごめん。お前がかわいくって、つい…いじめたくなった。
もうあんなことしないから…ごめん、晃星。
優しくするから、許して…」
首筋に、うなじにキスしながら耳元でささやき続け、枕の下から取り出したローションを足して、愛らしい蕾に指を出し入れする。
蕾はすぐに綻び始め、襞が俺の指を咥えて離さない。
「ああっ!?ああんっ!」
甲高い声がして、俺の指がすぐに晃星の感じる場所を探し当てたことを教えてくれる。
ここか…
ぐりぐりと執拗に責めると、晃星は腰を振り甘い吐息を漏らして
「…いやだ、悠真…やめて、おかしくなる…」
「いいじゃないか。俺と一緒に…おかしくなろうぜ。」
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