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*第297話
指を引き抜き、柔らかく蠢く小さな穴に、張り詰めた俺自身を当てると、二、三回擦り付け埋め込んだ。
ちゅぷっ と音を立て、その後は ぬぷぬぷと取り込まれていく。
晃星の中は暖かく俺の形に馴染むように吸い付いて、進める毎に背中をゾクゾクと電流が流れるような快感が駆け抜けていく。
昨夜交わした熱情が冷めやらぬままの体内は、なお一層熱く、俺自身を包み込んでいる。
奥まで突き当たり大きく息を吐くと
「悠真…」
手を伸ばしてきた晃星の手を掴み抱き寄せ、挿れたまま俺の上に座らせた。
「んんんっ!なに?これなに?深い、深いよっ!やだこれ」
「俺は好きだ。もっとよくしてやるから…」
「やだっ、いやだ!」
嫌がる晃星の腰を抱き留め、両手を首に回させると、くいくいと前後にグラインドした。
ひいっ
息を飲んだ晃星の声が耳元で響き、繋がった部分がきゅっと締められ、俺も「うっ」と呻き声を出した。
背中を優しく撫で続けてささやく。
「晃星…ちょっと緩めて…これ、初めて?」
「…悠真…ばか。奥まで来過ぎて…キツイ。」
「でも、気持ちイイだろ?ちょっと、動いてみ?」
「…やだ。おかしくなる。」
「いいんだって。色んなこと試そうぜ。どれが一番いいか…」
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