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第317話

真っ直ぐな、正直な翔の気持ちが…すとんと胸に落ちていった。 暖かくて優しくて…うれしい。 俺は起き上がって翔に抱きついた。 とくとくと弾む鼓動が聞こえる。 翔の身体が震えている。 見上げると、切なげな瞳とぶつかった。 どちらからともなく唇を合わせ貪り合う。 乱れる息も溢れる唾液も気にせず、口付けたまま お互いに服を脱がせ合った。 絡み合う四肢がもどかしく、頭を掴み身体中を撫で合い、其処彼処から熱が高まってくる。 はあっ、はっ、はっ、はぁ どちらの息遣いかわからないくらい、感情が昂ぶり求め合う。 身体中(まさぐ)られ、唇を這わされ、その度に鈍い痛みと共に赤い花が肌に散っていく。 「智…キレイだ…」 翔の呟きに目を開けると、凪いだ海のような瞳が俺を見つめていた。 「翔…早くお前がほしい」 ふんわりと微笑んで手を伸ばすと、翔はその手にキスを落とし一つに纏めるとシーツに縫い留めた。 俺の嫌いな扱われ方だが、もう、そんなことはどうでもよかった。 もう片方で俺の左膝を折ると、露わになった蕾に硬い楔を擦り付けてきた。 昼間解されたそこは、まだ柔らかく、すぐに先走りでぐちゅぐちゅに濡れた剛直の楔を受け入れようとする。 ぬぷっ 敏感な部分に圧がかかり、思わずひゅう っと喉が鳴った。 ぐぷぐぷとめり込んでくる楔を襞が蠢いて奥へ奥へと誘い込み、俺の腰が揺れ始める。 勃ち上がった自身の先端からは透明な液が流れ出し、薄い下生えをしとどに濡らす。 すっかり翔の形を覚えこんだ俺の中は、熱い楔を求めて吸い付いて離れない。

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