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第326話

翔…なんかうれしそう? 素股と言ってはみたものの、どうするのか俺は知らないぞ。 「翔…悪いけどさ、言ってみたけど、俺はやり方知らないから。やったことないし。」 「いや、やったことは…あるんだ…ごめん、実は…お前の意識が飛んでる時に勝手に…させていただきました…」 「はぁ?いつ?どこでぇ?」 「初めてお前を抱いた日に…俺のベッドで…」 「翔…お前…」 呆れてモノが言えない。 大きな溜息をついて起き上がると、翔はベッドに正座した。 見えない耳と尻尾が思いっきり垂れている。 「他に…何かした?」 「う…してない。」 「本当か?」 「…素股の前に…その…もう一回挿れて中出ししました…」 このバカ犬。駄犬。スケベオヤジ。 罵声を浴びせそうなのを必死で我慢した。 どんだけヤりたい盛りなんだよっ。 俺の意識がない時?それも初めて結ばれた時だって!? ばーか、ばーか。 黙って睨みつける俺に恐れをなして、翔は俯いたまま完全に凹んでいる。 それでも…翔のソコはまだ元気にゆらゆら揺れている。 その姿を見てたら、なんだかかわいそうになってきた。揺れるソレもかわいくて…許してもいいか。許してやろう。 俺ってどんだけ甘いのか。 愛しちゃってるから仕方がないか。

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